坊守日記(12月)【更新12月1日】
新西願寺情報
坊守日記(11月)
朝晩は、急に気温が低い日が続いています。私は、厚い布団・毛布を出したり、
冬服を出したりと、慌ただしい日を過ごしています。皆さまはいかが、お過ごしでしょうか?
風邪やインフルエンザなどが流行する季節です。くれぐれもお体ご自愛下さい。
早、仮住まいの家に住み始めて、6か月以上が経ちました。
住み始めた時は、裸足で歩くこと!壁に手が触れること!お風呂にゆっくりつかること!・・・・
ができず困惑しすぎて、睡眠が浅い日が多く、不安でした。
しかし、現在は、住めば都(笑)。物音も気にならず、夜も爆睡してしまいます。
住職から「11月後半には引っ越しができるから」。坊守は心の中で「やっと慣れたのに~」と、
つぶやきながら、いえいえ、新しい「西願寺」に早く、引っ越しをしたい!です。ご門徒のみなさまが
「西願寺」にお参りしていただき、再会したい気持ちは、満々です。
でも、またの引っ越しは・・・優柔不断になってしまう坊守。気持ちは、相変わらずコロコロと変わります。
5月から、日曜日だけお休みの棟梁さん(大工さん)親子が、新西願寺の仕事、格天井・玄関に入った正面の
ニッチ・トイレの入り口・下駄箱などなどを、ひとつひとつ丁寧に手作りしてくださっていました。
暑い中での、大工さんのお仕事には、頭が下がりました。時間のある時には、3時のお茶菓子を差し入れに、現場に向かいました。
最初の内は、「ここにお茶菓子を置きます、よろしくお願いいたします」と、声をかけるだけでした。
しかし、日に日に、お互いに一言二言お話をするようになりました。
最後は、棟梁から、お嫁さんが息子のお弁当を作るから、「じいちゃんのも作ってや~」と頼んだら、断られてしま
いましたとまで、そして、「お嫁さんのお弁当が食べたいのではなく、かーちゃんが朝の5時に起きて作るのが大変な年
になってきたからだよ!」と、本音と奥さまを思う気持ちまで、お話をするようにもなりました。
わたしもつい子供たちの愚痴をこぼすと 「奥さんがそうに育てたんだろー」と、東北なまりで、返してくれる棟梁との
会話はとても楽しかったです。
そして、先日10月24日(土)に工事が完了したので、お顔を見ることはありません。
とても、淋しい気持ちでいっぱいです。今思うと厳しさの中に優しさのある昔ながらの「大工さん」でした。
新しい西願寺は、多くの工事に多くの方々が、係わっていただきながら残す1か月で完成します。
この大切な「ご縁」を忘れずに、新たな西願寺をお迎えしたいです。 合 掌