坊守日記(11月)【更新11月2日】
西願寺本堂庫裏落成慶讃法要
坊守日記(10月)
朝晩は急に寒くなり、暑い夏が終わりに近づき、「1番体の不調を感じる」時期です。
どうかお体ご自愛下さい。
10月で30年を迎えさせていただきます。
10月10日には、一生に一度、迎えさせていただくことがあるか?ないか?の大事業
「西願寺本堂庫裏落成慶讃法要」を多くの皆さまとお祝いさせていただきます。
お寺にお嫁には行かない!と、思っていたわたしと偶然にも出逢った方は、
お寺の息子さん=(住職)でした。
佐賀県伊万里市に実家のある住職を両親に紹介をした時、父は緊張していたのか「河津佳奈子の父です」
と、大きな声で挨拶をしたこと、母は佐賀県のお寺にお嫁に行くことを想像したからか
「遠いから・・」と涙ぐんでしまったこと、昔のことなのに、今も鮮明に覚えています。
遠い佐賀県から父母と総代さんが、ご挨拶に来た時は両親4人が笑顔で総代さんの立派だったことに
「坊守」になることを決心しました。
決心してから30年の節目を、西願寺の坊守としてお迎えできること、毎日、
阿弥陀さまに「ありがとうございます」と、手を合わさせていただいています。
30年の間に、父(ふたり)母(ひとり)はお浄土に
人は去ってもその人の言葉は残る
人は去ってもその人の優しさは残る
人は去ってもその人の温もりは残る
合わせる手の中にその人は還ってくる
「倶会一処(くえいっしょ)」ともに一つのところに集う!
お浄土で再び出逢うことを約束されています。
浄土真宗本願寺派 西願寺の坊守にさせていただいているお陰で、聞かさせていただける私がいます。
合掌
坊守日記(9月)
暑い日々、ご門徒のみなさまはどのようにお過ごしのことだったでしょうか?
また、コロナ対策のマスクをつけての外出は、暑さとの戦いだったのではないでしょうか?
先日、西願寺に夏休みの宿題に「年輪」を調べている3年生の男の子が訪ねてきました。
立派なカメラを持ち、一生懸命年輪を数える姿はとても立派な3年
生に見えました。お盆が過ぎると,毎年のように、3人の子供たちに
「早く起きて~宿題をしなさい」
と、怒りながら大声を出したことを思い出し、ひとり笑ってしまいました。
30分ぐらいの訪問でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。
8月の下旬に京都から帰省するはずの息子が、緊急事態宣言が発令された為、バイトも中止、
自動車学校の合宿も中止になり、お盆前に帰省をしてきました。少し瘦せて、髪の毛は茶色に変身し、
ボサボサでした。
息子「髪の毛を染めて、カットをしに行きたいと考えている」
坊守「いいね~サッパリと切って・・金髪はやめてネ」
と、話したはずなのに、美容室から帰宅した息子の姿は、
金髪のボサボサを少し整えた髪型になっていました。
来年はお坊さんになる為の習礼に行くため、ツルツル
の頭にイヤでもならないといけないから、今だけのこと
だから何も言わず我慢してしまおう?
坊守も若いころは、父母にいろいろな心配をかけたり、
お寺の娘らしく!なんて一度も考えたこともなかったので偉そうに怒るのも?
悩んでしまう坊守としての心と、母親としての心が葛藤してしまいましたが『結果』
「ふざけるな!誰が金髪にして良いと言ったの~駄目だって言ったのに、
なぜするの?意味が分からないのか~」と、怒りまっくてしまった坊守がいました。
金髪がダメではなく、
お寺の息子としてお坊さんになると決めたのであれば決心してほしいことがあることを、
今はわからなくてもいいから!うるさい母親でも、いいから!伝えておこうと必死でした。
永遠に、何回も同じ話しをしているわたし、怒りが止まらなく声も大きくなっっていくわたしに救いの手が。
「この暑い中、ママは熱いね~」と娘に言われ、はぁ~疲れた~わかった~もう終わり。
大人になるってことは、子どもの頃の自分を忘れて棚の上に置いて、叱ってしまうことなのかもしれません。
いつか、息子も大人になったら、わかってくれる日が来るのかしら(笑)