坊守日記(12月)【更新12月1日】
坊守日記(10月)
急に涼しくなり、暑い中で、汗をかきながら、気合でしていた掃除や洗濯が、少しやる気も
失せてしまうような1日です。何事も徐々にお願いしたいと思ってしまうのは、坊守だけでしょうか?
先日のお彼岸会では、緊張の講師を勤めさせていただきました。前日の晩から、ソワソワと
落ち着つきがなくなり、寝ていても何度も目が覚めたり、当日も法衣に着替えたら、ドキドキと
手に汗と相変わらずの坊守でした(笑)お参りしていただいた皆さま、ようこそ、ようこそ、
ありがとうございました。
ご法話の講題は「仏の子」、その講題に合わせてご紹介させていただいた
『われらは ほとけのこどもなり うれしいときも
かなしいときも みおやのそでに すがりなん』
『われらは ほとけのこどもなり おさないときも
おいたるときも みおやにかわらず つかえなん』
※みおや=仏さま
仏さまは私たちの起きている時も、寝ている時も、良い事をしている時も、悪いことをしている時も、
忘れてしまっている時も、いつでもどこでもどんな時にでも、私たちを見守っていて下さいます。
私たちは時々仏さまを拝みます。 でも、仏さまはいつでもどこでも私たちを見ていて下さいます。
子どもの時にだけでなく、大人になっても、よぼよぼになっても、寝たきりになっても、いつでもどこでも
だれでもです。こんなにありがたい、こんなに心強い、こんなにうれしい、こんなに幸せなことはないと思い、
ご紹介させていただきました。
この世の縁が尽きた時、お浄土の世界へと生まれ、仏さまになります。それが「浄土真宗」といいます。
いつも、私たちは「なもあみだぶつ・なもあみだぶつ」とたくさんのご先祖さまや先立たれた皆さまを偲びます。
だからこそ、この私は、ほとけの子どもなのです。と、緊張気味の坊守は、原稿を用意していましたが、
その原稿通りにはお話することができませんでしたが、無事に終わりました。
茶話会では、坊守が台所の生ごみを、冷蔵庫に入れようとしたお話に「え~ヤバい」と驚かれながらも、
「他のことを考えていたからよ~まだ、大丈夫、大丈夫」と、優しいお言葉をかけていただきました。
実は、冷蔵庫の前に立つ坊守は、結構、マジ!大丈夫か?若者風に言って、寒気と老いを感じてしまいました。
これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。