坊守日記(11月)【更新11月2日】
坊守日記(9月)
暑い日々、ご門徒のみなさまはどのようにお過ごしのことだったでしょうか?
また、コロナ対策のマスクをつけての外出は、暑さとの戦いだったのではないでしょうか?
先日、西願寺に夏休みの宿題に「年輪」を調べている3年生の男の子が訪ねてきました。
立派なカメラを持ち、一生懸命年輪を数える姿はとても立派な3年
生に見えました。お盆が過ぎると,毎年のように、3人の子供たちに
「早く起きて~宿題をしなさい」
と、怒りながら大声を出したことを思い出し、ひとり笑ってしまいました。
30分ぐらいの訪問でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。
8月の下旬に京都から帰省するはずの息子が、緊急事態宣言が発令された為、バイトも中止、
自動車学校の合宿も中止になり、お盆前に帰省をしてきました。少し瘦せて、髪の毛は茶色に変身し、
ボサボサでした。
息子「髪の毛を染めて、カットをしに行きたいと考えている」
坊守「いいね~サッパリと切って・・金髪はやめてネ」
と、話したはずなのに、美容室から帰宅した息子の姿は、
金髪のボサボサを少し整えた髪型になっていました。
来年はお坊さんになる為の習礼に行くため、ツルツル
の頭にイヤでもならないといけないから、今だけのこと
だから何も言わず我慢してしまおう?
坊守も若いころは、父母にいろいろな心配をかけたり、
お寺の娘らしく!なんて一度も考えたこともなかったので偉そうに怒るのも?
悩んでしまう坊守としての心と、母親としての心が葛藤してしまいましたが『結果』
「ふざけるな!誰が金髪にして良いと言ったの~駄目だって言ったのに、
なぜするの?意味が分からないのか~」と、怒りまっくてしまった坊守がいました。
金髪がダメではなく、
お寺の息子としてお坊さんになると決めたのであれば決心してほしいことがあることを、
今はわからなくてもいいから!うるさい母親でも、いいから!伝えておこうと必死でした。
永遠に、何回も同じ話しをしているわたし、怒りが止まらなく声も大きくなっっていくわたしに救いの手が。
「この暑い中、ママは熱いね~」と娘に言われ、はぁ~疲れた~わかった~もう終わり。
大人になるってことは、子どもの頃の自分を忘れて棚の上に置いて、叱ってしまうことなのかもしれません。
いつか、息子も大人になったら、わかってくれる日が来るのかしら(笑)