坊守日記(11月)【更新11月2日】

2021年12月02日(木)  15:10

坊守日記(12月)

 

「冬」という季節を迎える時期になってきました。

先ほどのニュースでは、群馬県水上温泉付近は、雪で真っ白な風景になっていました。

とても寒そうです。お寺のベランダにも北風が吹き、洗濯物が揺られています。

残す1ヶ月で終わる平成3年、コロナが落ち着いている「今」を少しだけできなかったことに

時間を使えたら(外食・お買い物・ドライブ・・・)と考えて坊守がいます。

 

      住職が築地本願寺にお勤めをしていた時の同期である

       鎌倉組成福寺の副住職・太田俊英先生が11月21日の16時05分に、

           59歳で往生浄土の素懐をお遂げになられました。

                   太田先生のご家族とは、大の仲良し。寺族・子ども達の年齢が同じこともあり、

      築地本願寺をやめてからも、いっぱい遊ぶことがありました。

        成福寺の坊守さんから、今年3月に「すい臓がん」とお医者さんからお話しが・・と、

      連絡をいただき、直ぐにお見舞いに駆けつけてから、8ヶ月。

      新しい西願寺にもお参りがしたいと話し、有言実行してくださいました。

      10月になると、体力・食欲も落ちてきた先生に、そして、寺族に会いに

     何度も足を運びました。帰宅する時には、「先生!またね~」と言い、別れをしてきました。

     実は心の中で、次回があるのか?元気になっていくのか?・・・

     いろいろなことを考える坊守がいました。だからこそ、またね!=『また、お浄土で会おうね』

     と先生にご挨拶をして帰宅していた坊守がいました。

       そして、先生が亡くなられてすぐに、息子・俊輝くんから、

    お見舞いに来てくださったお坊さんが、お父さんに一言『また、お浄土でお会いしましょう』

    と声をかけたら、泣きながら笑顔だったと、お話しを聞きました。

     そのお坊さんは、埼玉県戸田市正善寺の熊原先生。流石だなーと、感激をしました。

       坊守は、心の中では思っていても、声に出して言うことができませんでした。

     後悔をしています。

       お顔を見てお話しをすることができなくなったことは、とても寂しくてなりません。

    けれども、浄土真宗の考えかたは、生きているときに阿弥陀さまの願いを聞き、

    お念仏申す人は、この世のいのちが終わると阿弥陀さまの国に生まれて、仏さまになります。

    また、会える世界があるのです。と、ご聴聞させていただいています。        掌