坊守日記(12月)【更新12月1日】
坊守日記(12月)
11月に入ると、23日(勤労感謝の日)の西願寺「報恩講」をお迎えするにあたり、
4年ぶりの「お斎」、そして新本堂で初めての「お斎」、お斎の内容やお弁当箱、お箸・・と、報
恩講ノートを見直しながら、準備のことばかり考えている坊守がいました。
つい!病いのことを忘れて、集中していると夜には、ちょっと疲れがたまり、早めに寝る日が多く
なったりもしていました。今は、ホッとして、ぐっすり、寝ていますから、ご安心ください。
ご講師の白川先生は「報恩講」という行事は、1年間のお寺への通信簿(成績表)だと思ってい
るので「ドキドキ」することをお話ししてくださいました。そのお話しを聞き、1年間で最も大切
な行事「報恩講」に、大勢のご門徒の皆さまとご一緒にお迎えできたこと、いっぱい嬉しく思いま
した💕ありがとうございました。
先日、突然、お友達のからの📞
友達「今、お寺の前にいます。いますか?」
坊守「います。すぐに行きます」
友達「顔を見たかったから、来ちゃいました(笑)」
友達=ご主人が、急に会社で体調を崩し、帰宅することもなく、お別れをした友達です。
友達「パパの指輪をネックレスにかけ、肌身はなさずしていたのに、指輪だけが見つからなくな
って、お盆に迎えに行き、ご仏壇前で食事をして、みんなが帰る時に不思議なことに指輪
が見つかったの・・やはり、お盆には帰って来てるぞ~思い出してくれ~って、アピール
したのかも・・だから、お墓に送りに行くのは、淋しかった」
友達は、他宗のお寺さまにご縁があります。
坊守「大丈夫、いつも、一緒にいてくれるから」
友達「そうだよね」
坊守「浄土真宗でいうと、また再び会える世界=お浄土に、パパは、生まれさせていただいて・・
私たちも、いつかまた、お浄土で逢えるんだよ・・」
友達「そっか~」
お寺の前での、友達との立ち話の内容です。
淋しさを取り除くことは、坊守にはできません。しかし、お話を聞いたり、お話に共感したり、
浄土真宗のお話をしたり、ドラマの話をしたり、お花の話をしたり・・はできます。
西願寺では、いろいろな「場」を作っています。「場」を通して、ご門徒の皆さまと仏事のことだ
けではなく、ご一緒に話し、ご一緒に悩み、ご一緒に考え、ご一緒に笑い、時にはご一緒に泣いてい
ただけたら幸いです。