坊守日記(12月)        【更新12月1日】

2023年06月03日(土)  11:33

坊守日記(6月)

kanako.jpg毎日、寺族と「明日は暑い?寒い?」と話しをします。

それは、最近の気候は晴れたら夏の気候になり、雨が降ると肌寒く冬のような気候になるからです。

着る物に悩む寺族の会話です。ご門徒のみなさまも激しいい気温差に、くれぐれもお体を大切にしてください。

 実は、5月18日(木)11:30ごろ、住職を乗せ車を運転していると、対向車の車が坊守の車の上に追い

かぶる現象が起きてきました。怖くなった坊守は、住職と運転を交換しました。その日から、二重に見える生活

が始まっています。

 7年前に「くも膜下出血」という大病をしたことと、母が56歳で往生していること(坊守は現在56歳)が

頭の中をよぎり、もしかしたら、坊守も往生するのではないか?と考えてしまいました。

 住職や寺族、ご門徒のみなさま、お友達、ご近所のみなさま・・・ご縁に遇われた皆さまと会えなくなるのは

厳しすぎること、重々感じたからこそ急いで病院に行かなくてはいけないのに「治るかも?」とあまい考え、次

の日に「眼科」へかかり、特に異常なしの診察。坊守の頭のなかは「やはり、脳の異常だ!やはり、往生覚悟!」

かかりつけの内科の先生からは、久喜総合病院に緊急の紹介状を書くから、診察とMRIの検査をしてくださいと。

 坊守の心は、穏やかではなかったです。しかし、あせっても怒っても、悩んでも変わらないことと、

浄土真宗本願寺派のお寺でお育てをしていただき、今も、西願寺の坊守としてお育てしていただいているこのわたしが、

ビビッてどうする、大丈夫!「また会える世界=お浄土」に生まれ仏さまになれることを聞いています。

 脳の検査も無事に終えて、あとは結果を聞くだけです。息子の大学の合格発表よりもドキドキしました。

また、縁があったのか、くも膜下出血の時の主治医が「今日は夜勤でここを通り、偶然、西さんに気がついた」と現れた時には

泣いてしまいました。そんな恩師に診断していただいたら、脳にも「異常なし」一安心。

 その後も、セカンドオピニオンに眼科(ご門徒さま推薦・久喜市、ありがとうございました)へ行きましたが、異常がなく、

また久喜総合病院へと紹介されました。

 少しずつ回復しています。昨日も加須市のご門徒さまからいただいた「新じゃがいも」「新玉ねぎ」を見たら、肉じゃがを作りたくなり、

時間がかかり、形は不揃いでしたがおいしくいただくことができました。ごちそうさまでした。

 住職や多くの方々にご迷惑をおかけしているので、先月お話ししたお仕事は、休職することに決めました。

 どうぞ、こんな坊守ですが、これからもよろしくお願いいたします。